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義肢

義肢の名称義肢とは切断により四肢の一部を欠損した場合に、もとの手足の形態又は機能を復元するために装着、使用する人工の手足(JIS用語)です。
義肢には、上肢に対応する『義手』と、下肢に対応する『義足』があります。また、基本構造によって、殻構造義肢と骨格構造義肢に分けられます。
◆ 殻構造義肢
カニなどの手足の構造のように、義肢にかかる力を硬い殻で支える構造となっています。
◆ 骨格構造義肢
実際の手足のように中心に柱状の部材があり、これに各部品が結合する構造となっています。
義肢の名称は左図のようになっています。

義手

けがや病気などで手を切断した場合に用いる人工の手です。
切断部位やユーザー様の日常生活を考慮して選択していきます。

装飾用義手

装飾用義手(上腕義手)外観を重視しています。

能動式義手

能動用義手(上腕義手)残存機能を利用して義手の操作を行います。

作業用義手

作業用義手(前腕義手)特定の作業に重点を置き外観よりも構造と耐久性を最優先しています。

筋電義手

節電義手(前腕義手)筋肉の収縮のときに発生する微弱筋電位を利用して義手の動きをコントロールします。

義足

けがや病気などで足を切断した場合に用いる人工の足です。
ユーザー様の日常生活や残存機能に合わせていろいろなパーツを選択することができます。

股義足

股義足(骨格構造)骨盤の一部から、または股関節から切断された方が装着する義足です。

大腿義足

大腿義足膝関節から上で切断された方が装着する義足です。

下腿義足

下腿義足(骨格構造・PTB式)膝関節から下で切断された方が装着する義足です。

足根中足義足

足根中足義足足関節から足の指までで切断された方が装着する義足です。

※ 写真:日本義肢装具協会「義肢・装具カタログ」より転載