2013年10月12日土曜日、仙台市にて、佐々木義肢製作所主催「第3回 地域連携セミナー」を開催いたしました。
理学療法士、リハドクターや作業療法士など、80名のご参加をいただきました。
脳卒中片麻痺者の脳画像から、到達可能な歩行レベルを予測し、リハビリテーションを行った例をいくつも報告されました。特に印象的だったのは、発症後時間が経過した場合でも、適切なケアを行うことで活動レベル大きく上がる例で、あきらめずチャレンジしていくことの重要性を教えていただきました。また、脳の画像を交えながら患者様の今後の病態を予測し、実際に歩行練習を行う場合に着目するポイントをを分かりやすく説明していただきました。参加された方からもその臨床的な報告に、「大変勉強になった。」「臨床につなげたい」との声が多く、大変ご好評をいただきました。
私たちも、ユーザーやスタッフとの連携を強め、より良い装具を提供できるように努力していきたいと感じました。
一昨年、昨年と3年続けて地域連携セミナーにご協力いただいております阿部先生。弊社のセミナー以外でも多数ご活躍されており、個人的にも他会場で何度も聴講しています。お話をうかがうたびに先生の研究が発展されていて、新しく気づかされることや発見することがあり、毎回興味深く拝聴しています。
今回は、脳卒中片麻痺における早期リハビリテーションについてでした。早期に装具を積極的に使用し、その効果をより発揮させる方法と、使用した場合の際の利点について、根拠にもとづいて詳しく述べられており、またそれが大変わかりやすくまとめられていました。
今後の展望として、病院内だけでなく、転院後の病院での情報を共有し、地域全体でサポートできる仕組みを考えられているということで、私たちも義肢装具士という立場で協力していかなくてはならないと改めて考えさせられました。
今回のセミナーで御講演いただきました先生方、ご参加の皆さま、本当にありがとうございました。
今回のセミナーが地域全体の医療の質の向上に少しでもつながればよいと考えております。ご参加いただいた皆さまからのたくさんのお声をいただいたことも励みに、これからも義肢装具製作所という立場で、地域医療をサポートしていきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。
文責:秋田支店 安宅良介
2013年11月11日 更新
一昨年、昨年と開催いたしました地域連携セミナーには多数のご聴講をいただきました。
本年も引き続き、第3回地域連携セミナーを開催する運びとなりました。
日々、地域のリハビリテーションを支える皆様と職域、職種を越えたつながりの持てる場になれば幸いです。
奮ってのご参加お待ち申し上げております。
※ 定員に達し次第、締切とさせていただきますので、あらかじめご了承ください。
なお、その際はご連絡いたしますので、必ずメールアドレスまたは、お電話番号をご記入ください。
2013年9月11日 更新
平素はお引き立ていただきまして、ありがとうございます。
誠に勝手ではございますが、下記の期間を夏季休業とさせていただきます。
何卒ご了承くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。
※ 仙台本社・各支店ともに休業をいただきます。
※ 8/19(月)からは通常通りの営業(AM 8:30~)となります。
※ 休業中のお問い合わせにつきましては、8/19(月)以降に対応させていただきます。
2013年7月19日 更新
オズール社の膝継手、リオ・ニーを試着できるチャンスです。
ゆっくり歩いたり、早歩きをしたりと様々な速度で歩く、スロープや階段を下りるなど、日常生活全般での使用に最適です。
製品の詳しい情報、カタログのダウンロードはこちら(パシフィックサプライのサイトへリンクします)
※ その他詳細などは決定しだい更新いたします。
2020年10月20日 更新
2012年10月、11月、木町通小学校の5年生2名が、社会科授業の一環として仙台本社にて義肢装具製作の弟子入り体験を実施しました。社内で使用している工具や機械、義肢、装具の見学、インソールの製作体験、体幹装具の採型を体験していただきました。
まずはインソール製作の体験です。
足裏の形を出すために、砂が固まったようなスポンジ(トリッシャムといいます)に足を押し付けます。
ハッキリと足裏の型が残りました。
トリッシャムの中に、チョークの粉のような「石膏」と呼ばれるものを、お湯に溶かして流し込みます。
子ども達の足型(石膏モデル)の出来上がり!
できたてホッカホカです。
次に、できたての石膏モデルをもとに、インソール(中敷)を機械で削り出します。
その削り出したインソールに、抗菌カバーを貼り付ける作業をしました。
義肢装具用の特殊なボンドは、もったりとした重たい水のりのようで、すぐに乾いてしまうため、すばやく一度で貼らなければなりません。そんなボンドを相手に表情は真剣そのもの!
一発勝負の世界に悪戦苦闘しながらも、とても楽しそうに見えました。
最後に、お互いに体幹装具を製作するための型取り(採型)をしました。
まずは、採型方法の手ほどきを受けました。「見て、聞いて、触って、感じる!」。職人の基本はバッチリです。
話を聞きながら、時々質問も飛び出し、いざ実践!
ラップでぐるぐる巻きにされ、何が起こるかドキドキな様子。
続いて石膏が練りこまれている包帯をお湯につけて身体に巻きつけます。
師匠!上手いでしょう?と、ふたりでドヤ顔っ(笑)
教えた通りに本当に上手に巻きつけていて、とっても驚きました。
とても良い表情をしていたのが印象的です。
そうしているうちに、石膏包帯(ギプス)はカッチカチに固まってきました。
最後にこれを何と包丁(革包丁:写真右参照)で切って行きます。間違って洋服を切ってしまわないかと、ドキドキ!
切って外したギプスは、身体の型のまま固まり、それをもとに、体幹装具(コルセットなど)が出来上がるのです。
今回の弟子入り体験学習を通して、子ども達に教える楽しさと同時に、伝える難しさを感じました。
また、子ども達の素直な反応や素朴な疑問に、私自身たくさん教えられた部分がありました。
これからも義足や義手・装具などをもっと身近に感じてもらえるように、自分自身も学び続け、教えていけたらと思います。
文責:仙台本社 高橋英悟
2020年10月20日 更新